~≪すずめのお宿の古民家≫~
すずめのお宿緑地公園内にある
≪目黒区古民家≫です。
目黒区は、現在ほとんどが市街地になっていますが、
昭和初期頃までは、
「タケノコ」の特産地として、知られた農村地帯でした。
かつての農村目黒の雰囲気をわずかに伝えているのが、
古い民家です。
もとは緑が丘1丁目の栗山さんの旧宅であったものが、
区に寄贈され、
竹林の美しい<すずめのお宿緑地公園>内に、
移築復元されたものです。
普通の農家よりは、規模も大きく立派な屋敷です。
代々「年寄」という
村の、重要な役職を務めた御家柄だったようですよ。
天井高く、土間が広いです。
かまどが二つありますね。
午前中に、火入れをしていたそうです。
まだ少し、熱気と火種が残っていましたよ。
流しというより〈水屋〉という感じ?
外から入ってくると
室内はかなり暗く見えますよ。
板張りの広間です。
囲炉裏の周りは、主座とか、嬶座(かかざ)とか、
席順が決まっていたそうですよ。
しっとりした風情があって、落ち着きますね。
様々な農具が置かれています。
一枚板の輪切りの卓は、
移築前ここに植えられていた樹を切って、
作られた物だそうですよ。
≪唐箕≫(とうみ)
穀物から(モミガラ)や(ゴミ)を、吹き分ける農具です。
かなり大きなもので、木製でした。
畳の敷かれた座敷は一間だけ?
ちょっと懐かしいような、
素敵な古民家でした。
夏休みの自由研究をしたような気分???
民家の門を出たら、
この竹林の圧倒的な緑色が、
目に飛び込んできます!
かぐや姫とか、舌切雀とか、
お伽噺の世界??
ちょっと涼しげな午後の風景でした。
(●^o^●)