~『誇り』 岡本かの子文学碑~
東急電車の「二子新地」の駅を降りてから
5分ほど歩いたところにある「二子神社」
白いモダンアートの記念碑が見えます。
***碑名 「誇り」 夢幻の白鳥***
岡本太郎 作
これこそが、前衛的な画家・彫刻家の
岡本太郎氏の母
<岡本かの子>の文学碑です。
彫刻の台座には
「この誇りを亡き一平とともに
かの子に捧ぐ 太郎」
と、制作者で長男の岡本太郎氏の銘が刻まれています。
晴れ上がった空に、今にも飛び立ちそうな
躍動感のある白鳥ですね。
近くに岡本太郎さんの
モダンアート風の文学碑があるということを知り
一度見てみたいと思い、出かけました。(*^_^*)
「としとしに
わが悲しみは深くして
いよいよ華やぐ命なりけり」
文学碑はかの子の代表作「老妓抄(ろうぎしょう)」に
女主人公の歌として、小説の末尾に掲げられたものです。
晩年の心境を歌ったものといえます。
かの子の筆跡から拾字されて御影石に刻まれています。
かの子の業績を讃える亀井勝一郎の文を
川端康成の書によって刻んだ碑もあります。
<二子神社>の境内の様子・・・・・
築山の周りには
色々な花が・・・・
丁度、今は薔薇が咲いているところでした。
今日は『母の日』ですね。
母を讃える文学碑を建てた岡本太郎さんも
小説家の母を、こよなく「誇り」に持っていたのでしょう。
色んなエピソードはありますが、
果たして?本当は、どんな母と子だったのでしょうか?
文学碑を眺めながら
様々に思いを馳せてしまいました。