2011-04-01 ~岡本太郎記念館「生命の樹」~ 岡本太郎(岡本かの子) #絵画 ~「生命の樹」~ 大阪万博のテーマプロデューサーを引き受けたとき 岡本太郎は大屋根をぶち抜く《太陽の塔》で 進歩主義に否(ノン!)をつきつける一方で その胎内にダイナミックな小宇宙を構想しました。 それが『生命の樹』です。 うねりをあげてのび上がる一本の樹に 単細胞生物から人類まで、進化の過程をたどる 300体もの生きものが びっしりと張り付いている。 万博直後に撤去が進んでしまったために 残念ながらいまは当時の姿を見ることは出来ません。 生誕100年の記念すべき年に 再現された『生命の樹』の模型。 写真でしか見ることのできなかった、40年前のモニュメントです。 芸術は大衆のもの それが岡本太郎の芸術観の核心です。 個人の所有物となる趣味的な芸術を否定。 かわりに数多くのパブリックアートを製作しました。 2003年に発見され、 渋谷のマークシティー内連絡通路に恒久設置されている 《明日の神話》 多摩川河畔に建つ、 母・かの子に太郎が捧げた文学碑 《誇り》と 向かい合うように立つ《母の塔》 名古屋・久国寺にある角の生えた鐘《梵鐘・歓喜》 などなど・・・ いたるところで作品を目にすることが出来るのは嬉しいですね。