~About主婦の徒然日記~

季節の花々やペットに癒される日々の徒然を綴ります。

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~それぞれの1月17日~

 
阪神大震災 今日16年目
 
6434人もの人が亡くなった大地震
 
大きな被害を受けられた被災地の方々へ
心よりお悼みを申し上げます。
 
 
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午前5時46分 その時・・・
 
前日、二男を出産したばかりの
私は病院にいました。
兵庫県の隣の大阪府北摂のM市
兵庫県の被災地に比べたら、問題にならぬほど易しい揺れだったかと思いますが
それでも、今までの人生で一度も経験したこともないような
凄く大きな揺れが来ました。
 
帝王切開の手術後、数時間しか経っていない私は
その時、ベッドの上から一歩も動くことが出来ず
天井が落ちてきたら、もう助からないかも・・・という恐怖が、
そして「死」が、一瞬頭をよぎりました。
天井からは点滴のガラス瓶が2本、ずっとぶら下がっていて
その管が腕へと繋がれていました。
 
点滴のガラス瓶が右に左に大きく揺れ、ぶつかる大きな音!!
 
半日前に、生まれたばかりの小さな息子は、10か月に満たないで生まれたせいか
2490グラムのやや未熟児で、
あらためて対面した時は、新生児室の保育箱に入れられていました。
 
硝子のぶつかり合う音が
新生児の入った保育箱が壊れた音!に聞こえました。
息子が危ない!!
両手を伸ばしてガラスの瓶が割れないように、必死に手で支えました。
どれほどの時間だったのか、分かりませんが、
出来たことはただそれだけでした。
 
やがて揺れが収まって、看護師さんが見回りに来て
「大丈夫ですよ。何ともありませんよ」と声をかけてくれた時も
真っ先に訊ねたのは、新生児室のことでした。
 
 
ああ・・・助かった。
「神様、有難うございました。」
心から感謝しました。
 
 
無事だった安心からか、同室になった若いお母さんたちと
地震の日に生まれた子だから、『震』という名前にしようとか・・・などと、
そんな他愛ない、今思えば不謹慎な、軽い冗談まで言っていたものです。
 
何千人もの人が亡くなったという、
未曾有の大惨事の様子を知ったのは
それから何日も経った、ずっと・・・・後のことでした。
 
 
あの日の前日に生まれた、小さな小さな赤ん坊は
 
今では母親の背丈をとっくに追い越し
 
昨日、16回目の誕生日を迎えました。
 
 
 
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家で作りました。
苺のてんこ盛りケーキです。
 
 
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毎年、この日に催される追悼行事と
 
街の復興の様子が報道されますね。
 
失ったのは、二度と戻ってこないかけがえのないものばかりと思いますが
 
支え合って励まし合って、立派に復興した街を見るたび
 
いつも感動で胸が一杯になります。
 
 
 
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 亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。