映画 『ミッドナイト・イン・パリ』
W受賞!
パリを舞台にした、お洒落なラブコメディーです。
ウッディー・アレン 監督
オーソン・ウィルソン
レイチャル・マクアダムス
~STORY~
ギル(オーソン・ウィルソン)は
婚約者イネズ(レイチェル・マクアダムス)と共に、
彼女の両親の出張に便乗して、パリを訪れる。
彼はハリウッドで売れっ子の脚本家として成功していたが、
作家への道も捨てきれず、
パリに住んで、小説家になる夢を描いていた。
ある夜、道に迷った彼が、深夜0時を告げる鐘の音と共に、
彷徨いこんだ先は・・・、
活気漲る芸術と文化が花開いた、
1920年代のパリだった。
そこで、憧れの作家、ヘミングウエイと会う。
高名な人物が次々現れる。
ロマンチックな懐古主義の彼は、
憧れの1920年代にタイムスリップしたことを知り、狂喜する。
毎夜、独りで真夜中のパリを彷徨い歩く。
自作の小説をみて貰った、ガードルード・スタインのサロンで、
ピカソの愛人、官能的な美女アドリアナと会い、
夢中になってしまう。
***
***
1920年代のパリ、
シャンソンの調べ、セーヌの流れ、石畳をしっとりと濡らす雨、
琥珀色のガス灯の光が、幻想的な雰囲気を演出しています。
天才と美女が、タイムスリップした主人公を笑顔で迎えてくれる・・・
夢想の世界に酔いしれたような?映画でした。
憧れの黄金時代というのは、誰にでもあるようで、
1920年代を象徴するような、魅力的な女性アドリアナも、
実は懐古主義で、
彼女にとっての黄金時代は、
1890年代であることが判明します。
彼女の思いが叶い、更に過去にタイムスリップしますが、
そこで出会った人たちは、
更に過去の、ルネサンスの時代に憧れていました。
そこでようやく主人公は、
ノスタルジーに引きずられる人間の凡庸さ?に気が付くのです。
似非教養人というべき、知ったかぶり男への、
手厳しい批判!!
これはウッディアレン監督の視点でしょうね。
ただインテリだ!というだけの理由で、
崇拝の眼差し?を向ける婚約者も、
どうかと思いましたが・・・?
オーソン・ウィルソンの鼻の形が気になりました。
高校時代のアメフトの試合での怪我で、
ちょっと鼻の形が歪なんですね。
黄金時代のパリへの郷愁と、知的センスが感じられる、
お洒落で素敵な映画でしたよ。