~≪『五百羅漢像』/大円寺大仏群≫~
目黒駅から、雅叙園に向かう行人坂、
その途中にちょっと変わったお寺があります。
≪五百羅漢像≫
本堂のすぐ左手に、
びっしり並んだ、様々な表情の仏様たち!
圧巻です!
江戸時代、寛永9(1772)年の 〈行人坂大火〉
江戸市中を焼き尽くした〈明暦の大火〉〈丙寅の大火〉と並ぶ、
江戸三大大火の一つで、
一万五千人が焼け死んだそうです。
その火元となったのが、大円寺でした。
江戸八百八町のうち、六百二十八町までを焼き尽くし、
江戸時代最大の延焼面積となってしまいました。
城中にまで火災が及び、
以後大円寺は76年間も、再建が許されなかったそうですよ。
大火の焼死者を供養するために建立された
≪五百羅漢像≫
五十年という歳月をかけて、作られました。
ひな壇に隙間なく並んだ仏様たちは、
よく見ると、それぞれに表情もポーズも異なっています。
≪行人坂≫
目黒駅から、目黒雅叙園に向かう、
かなりの急勾配の下り坂です。
坂の下まで降りると、その先には目黒川が流れています。
「ああっ!北野武監督!?」
(^O^)/
(ちょっと似てませんかね~?)
≪とろけ地蔵≫
この大火の高熱で、溶けかけてしまったお地蔵様です。
品川沖で猟師の網にかかり、引き上げられたとか・・・?
火事の原因は放火!
無宿の坊主、真秀が大円寺に盗みに入り、
本堂に放火したためで、
火炙りの刑になっているそうです。
昔から、放火は極刑だったのですね。
昔も今も、火事は怖いですね。
くれぐれも「火の用心!!」(@_@;)
本堂横には、金箔まみれの仏様が?
〈薬師如来像〉
体の悪い部位に張り付けて祈願すると、
効き目があるそうです。
金箔は顔と胸とお腹に、集中していますね。
様々な仏様、お地蔵様たちが、
数多く安置されています。
都内のいたるところにありますね。
お寺の境内は、それほど広くありませんが、
安置されている仏様は非常に多く、
とても密度が高いです。
見るところの多いお寺さんですね。