~About主婦の徒然日記~

季節の花々やペットに癒される日々の徒然を綴ります。

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~≪目黒雅叙園の「百段階段」≫~


先日、目黒雅叙園を訪れた際に、見損ねた

≪「百段階段」×「源氏物語」≫

~衣装が織り成す恋愛絵巻~

ようやく、観に来ることが出来ましたよ。

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源氏物語 ~千年の謎~』

こちらの映画で、実際使用された
平安時代の豪華な衣装が展示されています。

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昭和の竜宮城≪目黒雅叙園

展覧会会場となっている「百段階段」は
かつての目黒雅叙園3号館にあたり、
現存する唯一の木造建築です。

食事を楽しみ、晴れやかな宴が行われた7部屋を、
99段の長い階段廊下が繋いでいます。

しかし!写真撮影禁止!!なのですよ。
残念ながら・・・。(>_<)


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入口を入って、すぐのところに、

源氏物語の、有名な場面の衣装と風俗が、

あたかも人形劇のように、飾られていました。

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稀代の貴公子二人・・・?

どちらが光源氏なのでしょうね。

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7つの部屋には、
主に装飾を担当した画家の名前が付けられています。

階段の下から順に、紹介しますと・・・・。

A、十畝(じっぽ)の間
展示テーマ:作家紫式部
黒漆の螺鈿細工が随所に見られる重厚な造りの部屋。

B、漁樵(ぎょしょう)の間
展示テーマ:六条御息所と物の怪
床柱がすごい!彫刻が施され、しかも極彩色!
御息所の怨霊の大垂髪(おおすべらかし)が恐ろし~!

C、草丘(そうきゅう)の間
展示テーマ:藤壺
格天井の秋田杉及び欄間には、
礒部草丘の四季草花絵、瑞雲の煙る松原の風景が描かれている。

D、静水(せいすい)の間
展示テーマ:夕顔
はかなげでつつましやかな夕顔の生活の様子
橋本静水画による天井絵と欄間

E、星光(せいこう)の間
展示テーマ:彰子
藤原道長の娘が彰子です。
紫式部は、天皇と彰子の仲を近づける手段として、
道長に物語を書くよう、命じられる。
政略結婚の道具にされた?

F、清方(きよかた)の間
展示テーマ:葵の上
六条御息所の生霊に憑りつかれて、息を引き取る。
床に着かれていました。
美人画の大家、鏑木清方の筆で、
扇面形柾板四季草花、欄間に四季風俗美人画

G、頂上の間
展示テーマ:平安装束の世界
衣装デザイン画や図案、場面スチール等が展示されている。
天井画は、松岡映丘門下の作品。


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床柱や天井絵、欄間などに、
稀代の画家たちの手による、芸術的な意匠が施され、
どの部屋も見事なものでした。

各部屋とも、奥の間(12~3畳程度)と次の間(10畳程度)があり、
その間の鴨居は、今の建築と比べると、かなり低く感じられました。
昔の人たちの背は、それほど高くなかったようですね。


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エレベーターも、
黒漆に蝶貝をはめこんだ螺鈿
鮮やかな彫刻、手の込んだ組子を持つ建具等、
豪華な装飾に埋め尽くされていて、圧倒されました。


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源氏物語」の展示は15日までだったせいか、
行列が付くほど、かなりの混雑でした。

平安の装束もさることながら、雅叙園「百段階段」の
伝統的な美意識を残した、超豪華な装飾には、
圧倒されましたよ。

\(◎o◎)/!